フリーセル
フリーセルは52枚のトランプを使う一人用のソリティアで、最初からすべてのカードが表向きに見えています。山札も捨て札もないため、引きの運に左右されません。しかも配られるディールの99%以上には解答が存在します。勝敗を分けるのは運ではなく、エースを掘り出し、4つのフリーセルを温存し、赤黒交互の降順列を組み立てる計画力です。ダウンロードや登録は不要で、ブラウザでそのまま無料で遊べます。
Learn FreeCell in 2 minutes: rules, free cells and supermoves
A quick video walkthrough of the FreeCell table, building in alternating colors, how supermoves are counted, and five habits of strong players. Full written rules and strategy follow below.
動画は英語です。日本語の詳しいルールはこの下にあります。
この動画の内容
フリーセルのルール
盤面を一手ずつ学ぶなら、 フリーセルのルールと遊び方 をご覧ください。
盤面
フリーセルの盤面は3つのゾーンに分かれています。中央の場札(8列)、左上のフリーセル(4つ)、そして右上の組札(4つ、スートごとに1つ)です。山札も捨て札もありません。52枚すべてが表向きで、8つの列へ1枚ずつ横方向に順番に配られ、最初の4列には7枚ずつ、残りの4列には6枚ずつ並びます(7+7+7+7+6+6+6+6 = 52)。フリーセルはカードを1枚だけ置ける一時避難用のスロット、組札は完成に向かうスートを積み上げていく置き場で、どちらも空の状態から始まります。隠された情報がまったくないので、1手目を指す前に盤面全体を読み切ることができます。この「全部見えている」ことこそ、フリーセルが運ではなく実力のゲームである理由です。
場札の移動
場札の列には、いちばん上のカードよりランクが1つ低く、色が反対のカードだけを重ねられます。黒の7は赤の8へ、赤の5は黒の6へ、という要領です。そして空いた列にはどのカードでも置けます。空き列をキング限定にするクロンダイクとの決定的な違いがここで、置くカードを自由に選べるおかげで、空列は邪魔なカードの退避場所にも、長い並びの組み立て直しにも使えます。空列がフリーセルで最も価値の高い戦術資源と呼ばれるのはそのためです。赤黒交互の有効な降順列は、後述のスーパームーブとしてまとめて動かすこともできます。
フリーセル
4つのフリーセルには、それぞれ1枚だけカードを置けます。場札のいちばん上にあるカードならどれでも一時避難でき、セルに置いたカードは、移動先の条件を満たせばいつでも場札へ戻せますし、順番が来ていれば組札へ直接送ることもできます。フリーセルは短期の作業スペースであって、倉庫ではありません。空きセルが1つ減るごとに、スーパームーブで一度に動かせる枚数も減っていきます。セルを埋めきって身動きが取れなくなるのが、フリーセルで最も多い負け筋です。上級者ほど、セルをできるだけ空けたまま戦います。
スーパームーブ
スーパームーブは、赤黒交互の降順列をひとまとめに別の列へ移す操作です。特別なルールではなく、空きセルと空列を経由してカードを1枚ずつ動かす手順を、1回の操作に短縮したもの — だからこそ、一度に動かせる長さは空きスペースの数で決まります。上限は(1 + 空きセル) × 2^(空列)です。移動先が空列そのものの場合は、その列を作業場所として数えられないため、(1 + 空きセル) × 2^(空列 - 1)に下がります。セルが4つ空いていて空列がなければ最大5枚 — 配り直後のディールはここから始まります。空列を1つ作れば、上限は一気に10枚へ跳ね上がります。この式を意識して空きスペースを管理することが、フリーセル攻略の中心です。
| 空きセルの数 | 空列なし | 空列1つ | 空列2つ |
|---|---|---|---|
| 0個 | 1 | 2 | 4 |
| 1個 | 2 | 4 | 8 |
| 2個 | 3 | 6 | 12 |
| 3個 | 4 | 8 | 16 |
| 4個 | 5 | 10 | 20 |
組札
4つの組札は最初はすべて空で、どのエースでも受け入れます。エースが置かれた組札はそのスート専用になり、2、3、4…とキングまで同じスートを昇順に積み上げていきます。4つの組札がすべてキングまで完成すれば勝ちです。フリーセルの変種には、組札に送ったカードを後から場札へ戻せるルールも存在し、当サイトでも「元に戻す」を使って組札から場札へ引き戻すことができます。ただし、途中で引き戻したくなる展開は、たいてい送るのが早すぎたサインです。組札はカードが立ち寄る場所ではなく、引退する場所 — 中間のカードは場札の橋として必要になることがあるので、送るタイミングを見極めましょう。
フリーセルの攻略
最初に全体を見る
すべてのカードが見えるフリーセルは、完全情報のパズルです。1手目の前に10秒だけ盤面を眺めて、4枚のエースの位置を確認しましょう。すぐ取れるエースはどれか。埋まっているエースはどの列の何枚下にあり、その上にはどんなカードが乗っているか。組札の進行はすべてエースから始まる以上、どのゲームプランも出発点は「エースをどう掘り出すか」です。エースの次に2の位置まで確認しておくと、序盤の数手はさらに滑らかになります。
セルは希少資源
4つのフリーセルは保管庫ではなく、短期の作業メモリです。セルが1つ埋まるたびに、スーパームーブで動かせる枚数の上限が下がります。セル2つ空き + 空列1つなら6枚まとめて動かせますが、セルが全部埋まって空列もなければ1枚ずつしか動かせません。解ける盤面と固まってしまった盤面の差は、たいていここで生まれます。セルに置く一手は常にコストとして扱いましょう。カードを置く前に「このカードは2〜3手以内にどこへ出て行くか」を自問してください。場札の並びや組札への出口が見えない一時置きは、移動力をじわじわ失う悪手です。
空列はセルより価値が高い
スーパームーブの容量で見ると、空列1つはフリーセル1つの2倍の働きをします。上限の式 (1 + 空きセル) × 2^(空列) で、セルは足し算、空列は掛け算で効くからです。だからこそ、列を空にする一手はこのゲーム屈指の強手です。短い列を、別の列の長い並びへ畳み込めるなら、地味に見えても優先しましょう — その一手自体は華やかでなくても、続く数手の選択肢が複利のように増えていきます。
長い降順列にまとめる
組札へ送れるカードがない間は、散らばったカードを赤黒交互の長い降順列に整理しましょう。長い並びは多くのカードを1列に圧縮して他の列を空けるうえ、スーパームーブでまとめて運べます — 10回のクリックが1回で済みます。終盤の理想形は、残りのカードがすべてキングから下へきれいに揃った状態です。そこまで組み上げれば、あとは自動完了のカスケードが最後まで運んでくれます。
組札を急がない
送れるカードを片端から組札へ上げたくなりますが、我慢です。4を早く上げすぎると、その4の上に置くはずだった反対色の3が行き場を失い、場札の橋が消えることがあります。目安として、あるカードを安全に送れるのは、1つ下のランクの反対色2枚がすでに組札に上がっているとき、または取り残されたカードを掘り出す余力が明らかにあるときです。当サイトの自動完了は盤面が完全に安全になるまで発動しないので、終盤は安心して組札を伸ばせます。中盤だけ、送る前に一呼吸おきましょう。
意味のある1手を
どの1手も、「埋まったカードを掘り出す」「フリーセルを空ける」「列を空にする」のどれかに貢献すべきです。どれにも当てはまらない移動 — たとえばキングが埋まったままの列から、6を隣の列へ移すだけの手 — は、たいていテンポの浪費です。クリックする前に「この手で何が良くなるか」を一度だけ自問しましょう。答えが「特に何も」なら、別の手を探すサインです。
ヒントは控えめに
ヒントボタンが示すのは、いま指せる手の中で最善の1手です。勝ちまでの手順全体ではありません。本当に手が見えない時に詰まりをほどく道具として使い、普段はまず自力で探しましょう。自分の選んだ一手とヒントの一手を見比べる瞬間にこそ、読みの力が育ちます。
やり直しの判断
ごく一部のディールは、そもそも証明つきで解けません。それよりずっと多いのは、立て直す筋は残っているのに、計画を組み直す手間が割に合わない局面です。2回「元に戻す」を使ってもまだ道が見えないなら、やり直す(Rキー)で最初の配置に戻りましょう。恥じることはありません — 難所の場所はもう分かっているので、2周目の計画は確実に良くなります。番号付きディールなら、日を置いて同じ配置に再挑戦することもできます。
| 条件 | 割合 |
|---|---|
| 理論上は解ける — オリジナルの32,000ディール | 32,000中31,999(99.997%) |
| 理論上は解ける — 現代の1,000,000ディールのカタログ | ≈99.999% |
| 当サイトのプレイヤーが実際に勝った割合(2026年6月) | 11.1% |
フリーセルのよくある質問
フリーセルは必ず解けますか?
ほぼ必ず解けます。オリジナルのMicrosoftの32,000ディール(クラシックな1〜32000セット)のうち、解けないことが証明されたのは#11982のただ1つ — つまり32,000中31,999が可解です。後年のMicrosoft/Windows版カタログには解けないディールがあと数個含まれます。現代の1,000,000ディールのカタログでも、解ける割合は約99.999%です。当サイトはMicrosoft互換の番号ディール(/freecell?deal=N)に対応しているので、実際に開いて確かめられます。
解けない配置とはどんなものですか?
どんな合法手順を尽くしても、4つの組札を完成させられない配置です。典型的なのは、掘り出したいカードの上に「それをどかすために必要なカード」ばかりが折り重なり、空きセルと空列の容量では循環を断ち切れないケース。移動枚数に (1 + 空きセル) × 2^(空列) という上限がある以上、どうしてもほどけない結び目がまれに存在します。
クロンダイク(普通のソリティア)との違いは?
大きく4つあります。第一に、山札と捨て札がなく、すべてのカードが最初から見えているので、引きの運が存在しません。第二に、4つのフリーセルへカードを1枚ずつ一時避難させられます。第三に、空いた列にはどのカードでも置けます(クロンダイクはキングのみ)。第四に、クロンダイクが粘り強さのゲームだとすれば、フリーセルはパターン認識より計画力が報われるゲームです。
スーパームーブの仕組みは?
スーパームーブは、場札のある列から別の列へ、カードの並びを1クリックでまとめて動かす機能です。動かす並び自体が赤黒交互の有効な降順列であることが条件で、枚数は (1 + 空きセル) × 2^(空列) が上限です。たとえばセル2つと空列1つが空いていれば、(1 + 2) × 2 = 6枚まで動かせます。移動先が空列の場合は、その列自体を作業スペースに数えられないため、空列の数を1つ減らして計算します。
組札に送ったカードを場札へ戻せますか?
戻せます — 当サイトのエンジンは「元に戻す」による組札からの引き戻しに対応しています。ただし、それはほぼ例外なく悪手です。組札はカードが引退する場所。中盤で組札のカードを取り戻したくなったなら、送るのが早すぎたサインなので、やり直して計画から立て直す方が結局早いことも多いです。
ヒントを使うのはズルですか?
いいえ。ヒントはいま指せる最善の1手をハイライトするだけで、勝手に指したりはしませんし、勝ちまでの解答全体を見せることもありません。本当に詰まった時に使い、まず自分で一手を考えてから答え合わせに使うのがおすすめです — パズルを解く手応えは、そこにあります。
自動完了はいつ動きますか?
残りの盤面が組札への移動だけで確実に完成できる状態になったときだけ発動する、控えめな設計です。中盤に勝手にカードが飛んでいくことはありません。カスケードが引き継ぐのは最後の、どの判断も自明になった局面だけです。発動後も「元に戻す」できれいに中断できます。
操作を間違えたら戻せますか?
ツールバーの「元に戻す」ボタンをクリックするか、キーボードのUを押してください。手の履歴を1手ずつさかのぼれるので、そのゲームで指した手数のぶんだけ戻れます。「元に戻す」で手数カウンターが減ることはありませんが、盤面そのものは直前の状態へ正確に戻ります。
キーボードショートカットはありますか?
あります。U = 元に戻す、H = ヒント、R = やり直す、F = 全画面(集中)モードです。PCでプレイするなら、よく使う「元に戻す」とヒントをキーボードから呼び出せるだけで、手が止まらなくなります。
フリーセルは脳に良いですか?
フリーセルそのものを対象にした臨床研究はまだありません。ただ、このゲームがワーキングメモリ、計画力、そして「この1手で何を失うか」という機会費用の考え方を働かせるのは確かです。長期的な健康効果はまだ答えの出ていない問いですが、パズルを解く力の訓練としては十分に意味があります。
ディール番号はどう使いますか?
/freecell?deal=N(Nは1〜1000000)を開くと、同じ番号には必ず同じ配置が配られます。難しかったディールへの再挑戦、同じ盤面での友達との勝負、攻略手順の練習に便利です。